
クリーンシステムとは、限られた空間内の空気中に浮遊するゴミやホコリや浮遊微生物(コンタミナント)を一定基準以下になるように清浄度を管理したシステムの総称です。サイズや用途によって「クリーンルーム」「クリーンベンチ」といった機器や設備に分類されます。
クリーンシステムKOACH(コーチ)は、クリーン環境が必要な作業に合わせて、タイプが選べます。
テーブル上での作業に適した卓上タイプから、複数台を組み合わせて、大空間をスーパークリーン環境にできるフロアータイプまで、すべてがクラス1を実現します。



KOACHは「高い清浄度」を必要とする箇所の清浄度維持が極めて簡単なため、次のような特長があります。
- 作業管理が容易になる
- 全ての作業を同一空間で行えるから作業時間が大幅に短縮できる
- 高い清浄度を必要とする作業が発生しても対応できる
清浄度を管理する上でいま注目されている「作業中の清浄度」
従来のクリーン装置
従来のクリーンルームでは、内部で発塵する作業をおこなってしまうと清浄度を維持することは困難となります。そのため、クリーンルーム内で発塵しないよう運用する必要があります。
クリーンルームの清浄度は、一般的に換気回数で管理します。しかしこの管理方法だけでは、「本当に清浄しなければならない作業エリア」が計画通りの清浄度であるかまでは把握できません。

KOACH(コーチ)によるクリーン空間形成
内部では乱れない気流(一様流)が上流から下流側に流れているので、コンタミナントが発散しても拡散せずに下流側へそのまま搬送されます。
KOACHであれば、KOACHが形成したクリーンエリア内部で「発塵する作業」を行ったとしてもコンタミ何度をそのまま排出することができるため、クリーンエリア内部全体を汚すことなく管理することができます。

フロアコーチ
フロアーコーチのプッシュフードにガイドスクリーンと衝突壁を組み合わせることで、より広いエリアをスーパークリーンにすることができます。 気密をとる必要がないため設置が簡単で、シンプルな構造なので移設やレイアウト変更にも対応できます。



独自の気流で囲わずにクリーン空間を形成
対向させた2つのプッシュフードから吹き出し、フード間の中央でぶつかり合うことによって、常にクリーンゾーンの外側へ向かう気流が形成されます。そうすることで、クリーンゾーンの外側の空気が誘引されることを抑制し、周囲を囲うことなくクリーンゾーンを形成することが可能になりました。
清浄化された同一ベクトル集合流がプッシュフード間の中央で衝突し、水平方向へ押し出されることで清浄空間を形成します。

省エネ、低消費電力
従来のクリーンルームは、24時間の連続運転が必要で、消費電力量は528.000kWh/年(ISOクラス7.98㎡)に対し、スーパークリーンルームKOACHを導入して清浄度はISOクラス1に上がり、スリープモードを併用して消費電力量は従来の1/10以下の49.824kWh/年に削減した。(ISOクラス1:100㎡)
スタンドコーチ・テーブルコーチ
プッシュフードを対向させて設置するだけで、そこに高い清浄度のクリーンゾーンを形成することができるスタンドコーチは、キャスター付きで簡単に作業場所を移動することができます。
卓上タイプのテーブルコーチはさらにコンパクトなので、複数の箇所でクリーンゾーンを使用したい場合でも、手軽に持ち運んでクリーンゾーンを移動できます。

複数人でも作業ができ、作業着でも清浄度を維持できる
気流によるエリア分けができるので、複数人で同時に使用しても左右や向かいの作業に影響を与えず進めることができます。

対向させて設置するだけで、そこに高い清浄度のクリーンゾーンを形成できるので、作業スペースを有効に使え、かつ作業者に対しても開放感があり、作業性を損ないません。対面した複数人での作業も可能です。

小さなスペースで稼動でき、スイッチを入れたら110秒でクラス1のクリーン環境を形成します。