表面処理加工
アルミニウム、ステンレス、鉄、銅などの素材に特殊な表面処理を施すことによって、まったく新しい特性をもつ新材料にする加工を専門に行っています。
TUFRAM処理
アルミ・アルミ合金の硬度と耐摩耗性を向上させる表面加工技術です。
『TUFRAM®/タフラム』とは、アルバックテクノ株式会社が日本国内で唯一ライセンス生産をしている、アルミ・アルミ合金に対する表面処理プロセスで、米国・General Magnaplate社から技術導入しています。
タフラム®皮膜は、硬くて機械強度に優れマイクロクラック等の微細凹凸に富んだ硬質アルマイトに、厳選された微小なフッ素樹脂をタフラム®プロセスにて複合した皮膜です。
NEDOX処理
鉄、ステンレス、銅、アルミ合金の潤滑性を向上させる表面加工技術です。
NEDOX®(ニダックス)処理とは鉄、ステンレス、銅、アルミ合金に対して、無電解ニッケルをベースとし、この粒子状に析出させた無電解ニッケルにフッ素樹脂を複合させた表面処理です。
NEDOX®(ニダックス)処理は、高硬度で耐摩耗性・滑り性・かじり防止・非粘着性・耐候性・耐油性等に優れ、極めて滑らかでしかも、硬い表面を持ち、母材との密着力にも優れた高機能複合膜を得る表面処理技術です。
NEDOX®(ニダックス)皮膜は、均一でつきまわり性が良いため、寸法精度が要求される部品にも対応が可能です。
このような優れた特長を持つニダックス®処理は、幅広い分野に応用され、多くの製品・部品に使用されています。
NIFGRIP処理
鉄、ステンレス、銅、アルミ合金の離形性を向上させる表面加工技術です。
NIFGRIP®(ニフグリップ)処理とは鉄、ステンレス、銅、アルミ合金に対して、無電解ニッケルとフッ素樹脂を処理液中で共析させ、皮膜中にフッ素樹脂を容積比に対し30%を均一に含ませ、成膜後に熱処理を行い、無電解ニッケルとフッ素樹脂を強固に密着させます。
母材との密着力に優れ、離型性・非粘着性・滑り性・耐食性に優れた高機能複合膜を得る表面処理技術です。
NIFGRIP®(ニフグリップ)皮膜は、均一でつきまわり性が良いため、寸法精度が要求される部品にも対応が可能です。
VACAL処理
CVDやエッチング装置用の電極、防着板、シャワープレート、ベースプレートなどのライフタイムを向上させる表面加工技術です。
「VACAL®(バッカル)」は、アルミニウムおよびその合金上にアルマイト皮膜を成膜するものであり、クラックの発生を極めて少なくすることを可能にした表面処理です。
その応用例として、高温度でのプラズマ雰囲気にさらされるアルミ合金部品に対し、反応性ガス中でスポーリングの発生を抑え、皮膜の長寿命化・パーティクルの低減を実現できます。「VACAL®(バッカル)」には硫酸系のVACAL®-SALと、蓚酸系のVACAL®-OXがあります。