この度、アルバック販売では半導体及び研究開発機関に多くの実績を誇る、KLA-Tencor社製の触針式プロファイラの取扱いを始めました。
触針式プロファイラは、試料表面のさまざまな形状(段差、粗さ、うねりなど)を測定できることから「段差計」「表面粗さ計」「表面形状測定器」などとも呼ばれ、一般的に広く使用されています。
用途
- 半導体基板(ウェハー)の膜厚・段差・形状測定
- 電子部品基板(ウェハー)の膜厚・段差・形状測定
特長
- SPM(AFM)などと比べると測定エリアが広く(数mmから数百mm)、垂直測定レンジも広い(1mm程度)ため、より広範囲な測定に適用することが可能です。
- 光学式と異なり試料表面の材質や形状の影響を受けず、安定した測定ができます。
- 有機膜など柔らかい材料測定のための低針圧制御(0.03mgまで制御)ができます。
- 測定分解能と段差再現性が大きく向上しています。
- 自動段差検出、3D測定解析、ストレス解析などの解析機能も充実するとともにオペレータの負荷を軽減する自動化も進んでいます。
参考測定画面
測定原理
試料表面に触針を接触させ、試料台を直線的に走査させます。
触針が試料の凹凸形状に追従することにより、表面形状を測定することができます。
センサユニットは
①触針の上下変位を検出するセンサ
②触針圧力の制御機構
③触針:先端は2μm程度の曲率を持つダイアモンドチップ
以上の3点で構成されています。
①はLVDC(Linear Variable Differential Capacitor)、Optical lever(光てこ式)、LVDT(Linear Variable Differential Transformer)などがあります。
KLA-Tencor社の触針式プロファイラではPシリーズではLVDCセンサを、Alpha-Step DシリーズではOptical lever式を採用しています。